1947-10-11 第1回国会 衆議院 鉱工業委員会 第18号
また石炭産業に從事せられておる勞働大衆諸君も、眞に増産意欲を十分にせられ、國民もこれに對して深い理解をもち、また政府も十分努力を拂いまして、そしてこの石炭の増産に一路邁進しなければならないということに對しましては、諸君と同様であるということを、明らかにいたしておきます。
また石炭産業に從事せられておる勞働大衆諸君も、眞に増産意欲を十分にせられ、國民もこれに對して深い理解をもち、また政府も十分努力を拂いまして、そしてこの石炭の増産に一路邁進しなければならないということに對しましては、諸君と同様であるということを、明らかにいたしておきます。
すなわち生産者たる農民の立場をも十分考えて、その生産費も考えて、殊に三千五十五萬石という相當重い責任を農民に負わせた供出問題から考え、米價問題の取扱いは、はなはだむずかしいし、重大であると考えておりまするが、しかし農民の立場だけというわけにもいきませず、大勢の消費者諸君、殊に産業に從事されておる勞働大衆諸君の消費面を考えていきまするならば、米の價格の上りは生活にただちに響いてくる。
政府といたしましては誠意を盡し、極力わが國の經濟態勢を維持する上において新物價體制を立て、千八百圓のベースを立て、勞働大衆諸君の了解を求めるべく努力しつつあるのでありまして、決して今野坂君が言われたような、何ら解決の意思なくして臨んでおるというような態度では決してありません。
今御指摘のような、いわゆる勞働攻勢と稱せられる要求がそれぞれ現われておりますが、政府はこれらの諸君に向まいして、實情をほんとうに打明けてお話をして、勞働大衆諸君の心からなる理解を得るべく目下交渉であります。そして故意にこれを囘避するというようなやり方をとらずに、赤裸々な心持ちをもつて十分話に應じて進めていきたいと思います。
また勞働團體の進み方につきましても、先ほども申し上げましたように、眞に勞働大衆諸君が日本の産業を背負つて立つておるのである。勞働大衆起つにあらずんばわが國の産業の再建は不可能である、こういう意氣ごみをもつて進んでもらいたいことを希つておるのであります。